インプラント治療について

今日インプラント治療は、もはや「特殊な治療」ではなく、歯科治療のオプションの一つとして確立するに至りました。最近、インプラント治療に関する情報がマスコミなどで報じられておりますが、インプラントの失敗が強調されているきらいがありインプラントの良い面が正しく情報提供されていないようです。当院でインプラント治療を希望される患者さんでもインプラントに恐怖感を抱いておられる方が増えています。
これは歯科医師がインプラントの適応症の選択を誤ったり、適切な残存歯の処理、外科術式、補綴物の設計、メインテナンスが行われていないことによるインプラント治療の失敗が少なからずあるためだと思われます。しかし、正しくインプラント治療が行われれば失われた天然歯と類似のものが再現されるわけですから患者さんにとってこれほど画期的な治療はないはずです。
インプラントの構造

素材の安全性
インプラントの素材は、チタンで形成されています。40年以上の臨床研究により、チタンという素材が人体に拒絶反応を与えず、時間を経過することで、骨と結合する(オッセオインテグレーション)ことが確認されております。このチタンの特性を利用し、人工的に歯の土台である歯根を造り、人工的な歯を立てることで、丈夫で安定した治療を施すことができるのです。 また、インプラント治療で使用するチタンは金属アレルギーの報告が最も少ないので、安心して治療を受けていただくことができます。
電子顕微鏡で見た酸化チタンの表面